May 27, 2003

Why MBA?

GQ JAPAN7月号の特集「ハーバードMBAをとった日本人55人の”人生ゲーム”」、そしてAERA6月2日号の特集「MBA新時代」、両方を当然読ませていただいたわけだが、どうなんだろMBA。
まず、GQ JAPANの方。タイトル通りの内容なのだが、どんな人がハーバードでMBAを取得して、どんな仕事をしているのかを紹介しているのである。それ以上でも、それ以下でも無いのだが、こういう情報は中々まとまっては出てこないので。興味深かったりする。で、まあデータとして抜粋するとこんな感じである。

<出身大学>
東京大学 22
慶應義塾大学 11
一橋大学 5
早稲田大学 5
国際基督教大学 3

<出身大学・学部>
東京大学法学部 8
東京大学教養学部 6
慶應義塾大学経済学部 6
早稲田大学政治経済学部 5
東京大学工学部 4
東京大学経済学部 3
一橋大学経済学部 3
慶應義塾大学法学部 3
国際基督教大学教養学部 3

<出身企業>
三菱商事 7
日本長期信用銀行 3
ベイン・アンド・カンパニー 3

<留学原資>
社費 32
私費 20
国費 3

日本人卒業生約400人の中の55人ということで、当然偏りのある情報になっているかもしれないが、とりあえずまとめるとこんな感じである。
具体的な数値にまとめなかったが、取材を受けたハーバードMBAの皆様の多くは、外資系企業(それも金融)にお勤めのようで、重厚感のある日本的大企業な方は少なかった(まあ、そういう人は取材は受けないということなのだろう)。

で、もうひとつのAERAの方だが、、、うーん、語り尽くされた内容の焼き直しなので書くこともあまりないのだが。ひとつ挙げるとすると、この一文「企業派遣留学の場合、多くの企業が「復職後5年間の勤務」を義務づけた宣誓書を交わしているが、法的な拘束力はない。」、これ本当でしょうか?自分は社費で留学しないので関係は無いですけど。

しかし、このMBAブームは異常である。両誌だけでなく、昨今あらゆる雑誌でMBAネタの特集が組まれるているし、最寄のセブンイレブンでは、MBAハンドブック(中身は謎)なるものが(いわゆる)エロ本の横に置かれていたし、どの辺がMBAなのかわからないような本でも「MBAでは教えない」とか、売名行為的(適切な言葉ではないかもしれなけど、ニュアンス汲んでください)なネーミングをして販売している。きっとずる賢い編集担当者が、「MBAって付けましょうよ、今なら10%位は売り上げ伸びますよ」とか言っているのではないだろうか。
実は、この本を書店で見かけて以来、ずーっとひっかかっていたのだが、「MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術」、このようなネーミングが成立するなら、「MBAコースで教えない女性の口説きかた」だって、「MBAコースで教えない「サザエさん」の秘密」だって成立するのではないだろうか?ビジネスつながりなのは理解できるけど。。。(このネーミングセンス自体が創刊男の創刊男たる所以かもしれないですね)

もう、MBAに注目するのやめてくれないかな〜(少なくとも僕の受験が終わるまではさ)。

Posted by Hiroshi at May 27, 2003 11:33 PM
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