May 29, 2003

過渡期における、紙ベース情報の有効な探し方

日頃、業務を遂行するにあたり情報の収集を欠かすことはできないのがビジネスマンだが、インターネットの進歩により人は多くの情報へのアクセスが容易になったとはいえ、クオリティーの高い情報を得ようとした場合、いまだ有効な情報ソースが「紙ベース」であることが多い。
僕の勤め先では、イントラネットで多くの日系新聞、海外の新聞、Webニュース、通信社の最新ニュースコンテンツが社員に提供されており、社員は横串でこれ等のソースを検索することができる。
かつて、大蔵省(現財務省)の新人キャリアは上司用に、朝一で新聞を何紙も読み、重要なところだけスクラップして用意していたと聞くが、このようなツールがあれば、簡単に解決してしまう(勿論、スクラップするというのは、記事を精査する点まで含めると教育的観点から有効ではあるかと思うが)。企業名で検索すると、その企業に関する新聞記事を漏らすことなく読むことができるので非常に便利である。まあ、一部「ヤフー」は「ヤフーBB球場」のおかげで、スポーツ記事まで拾ってしまうということもあるが。。。(味の素もそう)。
さて、序文の「紙ベース」に話を戻すと、情報ソースとして新聞と同じくらい重要視しているビジネス雑誌は(少なくとも私の会社では)イントラネット内で提供されておらず、店頭の「紙ベース」の雑誌をひとつひとつ手に取りながら、自分にとって必要であるかもしれない情報を探すことになってしまう。探す際の羅針盤は、記憶の片隅に残った、電車のつり革広告のタイトルだったり、新聞の下段にある広告だったりする、頼りのない情報である。
で、そんな僕が利用しているサービスがこれである。

雑誌の新聞

有名なのでご存知の方も多いかと思うが、「雑誌の新聞」は、雑誌記事タイトルをデータベース化して公開しているサービスである。僕がサービスの中で一番利用しているのが「就職支援」のページ、企業単位で最新の雑誌記事とその簡単な内容が紹介されているのである。これは非常に便利だ。

「雑誌の新聞」を運営する株式会社データム会社案内より

1986年、朝日新聞が日本初のオンライン新聞記事検索サービスをスタートさせたのを
皮切りに、各新聞社が検索サービスを開始しました。
電話回線(パソコン通信)を通じて過去の新聞記事を探し、読むことができる―いまでは
あたり前のことですが、その新サービスの始まりは、新聞というメディアの「将来のかたち」を
決定づけたといっても過言ではありません。
では、雑誌の世界はどうだったかといえば・・・まだ夜明け前。
過去の雑誌記事を探そうと思えば、国会図書館や大宅図書館などで分厚い紙の
インデックスを相手に格闘するよりほかに方法がありませんでした。
「さまざまな雑誌の記事タイトルを網羅したデータベースがあれば誰でも必要なときに
必要な記事を読むことが可能になるのでは」
 たいへん単純な着想から、私たちは雑誌記事タイトルのデータベース作りをスタートさせました。
1987年10月、主要雑誌記事のタイトル情報を一覧リストにしてFAXで送信する
日本初の雑誌記事情報日刊紙「データマン」を創刊いたしました。
 その日から15年。
「データマン」はFAX送信から電子メール送信へと代わりましたが
現在も購読者のみなさまに「翌日発売」の最新雑誌記事情報をお届けしています。
小社が保有する雑誌記事タイトルのデータベースも、データ数は75万件を超える規模に
達しています (2002年2月現在)

では、このサービスが今後も生き残るかどうかというと、正直わからない。
雑誌出版社の中には、検索サービスを提供しているところも多いが、新聞と違い、雑誌の場合は媒体数が限りなく多いので、インターメディアリーとしての存在意義は新聞に比べればあるのは確かである。

Posted by Hiroshi at May 29, 2003 01:38 AM
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